MayDay(メイデイ)を4台愛用してのレビュー

世界トップの高級照明ブランドのFLOSの中で、MAYDAY(メイデイ)は取り入れやすい価格でありながら、自由な使い方ができるロングセラー商品です。

自由な照明

吊る・掛ける・置くことができ、上方向にも下方向にも照らせる、自由な使い方ができる照明です。

特徴の一つは、アクセントにもなっている電源コード。コードは4.8mと一般的な照明器具のコードより長く、コードを巻いたスタイルがデザインアイコンにもなっています。もちろんコードが長いので、コンセントから離れた場所に置けます。

照明器具の中で、これほどまでに自由に使える照明はないと思います。物をなるべく持ちたくない人、これから照明を増やしたい人、どちらにもおすすめできる優秀な照明です。

私はMAYDAYの使いやすさ・手に入れやすい価格という理由から、少しずつ増やしていき、今では4台愛用しています。今回は自由な照明「MAYDAY」について、レビューをまとめました。

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目次

MAYDAY BY KONSTANTIN GRCIC(2000)

MAYDAYは、ドイツ人デザイナー、コンスタンチン・グルチッチによるデザインで、2000年に発表されました。販売開始から25年以上経つロングセラーです。当時無名だったグルチッチを、世界トップの照明ブランド「FLOS(フロス)」が抜擢。MAYDAYはグルチッチの代表作となりました。

FLOSの照明は一般的に高価格帯ですが、MAYDAYはガラスを使用していないこともあり、FLOSの中では安価な価格帯です。価格がお手頃で、機能性とデザイン性を兼ね備え、シンプルでありながらも多用途に使えるMAYDAYを超える照明は、今後出てこないのでは、と私は考えています。

グルチッチのデザインでは、FLOSの「ノクタンブルF4シリンダー」も有名な照明です。

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引用元:MAARKET

ノクタンブルF4シリンダー

グルチッチは家具デザイナーでもあり、Vitra・Artek・Magisなど多数。日本では無印良品・JINSともコラボレーションをしています。グルチッチは多くのデザインを手掛けており、シンプルでありながら個性的なプロダクトです。コンスタンチン・グルチッチについて、MAARKETに詳しい記事がありましたので、ご紹介します。

\PICKUP DESIGNER:Konstantin Grcic/

床置きで灯り溜まりを作る

MAYDAYを玄関・寝室・自室に置いています。MAYDAYは、持ち手のフックで引っ掛ける(下向き)・シェードの穴で上向きに引っ掛ける(アッパーライト)・床置き、とアイデア次第で多用途に使える照明です。その中でも、私は床置きが一番気に入っています。

MAYDAYの床置きがリラックスできる理由

床置きにすると、光源が下向きに床に反射し、灯り溜まりができます。灯りは、天井よりも低い位置にある方がリラックスできるとされています。これは、太陽の高さが上にあるように、太陽が沈む位置に灯を置く方が、本能的にリラックスできるからだそうです。日中は点灯せず、夕方〜夜は床置きのMAYDAYを点灯させると、自然とリラックスできます。特に寝室は、部屋全体を明るくする必要がないため、照明はMAYDAYだけを床に置いています。

取っ手で引っ掛ける

100%の明るさ

コートハンガーにMAYDAYを引っ掛けてみました。床置きと違い、少し高さのある位置に吊るすと、光が壁に反射し、部屋全体に光が回ります。MAYDAY一灯だけで、5畳程度の部屋であれば十分な明るさになります。

明るすぎるので電球をHueに替える

MAYDAYは調光機能がないため、スマートライトPhilipsHueを取り付けることで、明るさの調整ができます。写真は上から10%、30%、50%に調整した写真です。

少し高い位置にMAYDAYがあると、100%の明るさでは眩しいと感じることがあるので、付属の電球(E26)からPhilipsHueE26ホワイトグラデーションに替えています。もっと明るさを絞りたい場合は、E26→E17の変換プラグを使い、E17形PhilipsHueに替えると、明るさを下げることもできます。

フックを使ってアッパーライト

MAYDAYのシェードに穴が1箇所あり、フックに引っ掛けることができます。

私も壁掛けをした際、フックはマジッククロス8スリムを使用しました。マジッククロス8スリムを試した際、壁面とMAYDAYの間に隙間ができたので、MAYDAYに合うフックは見つけられていません。

天井に吊る

MAYDAYの電源コードを結束バンドで留め、天井にフックを取り付けて吊るすこともできます。MAYDAYを使った設置写真はありませんが、私はペンダントを天井にフックを取り付けて吊っています。照明用の電源が天井になくても、MAYDAYは電源コードが長いので、壁面のコンセントを使い、天井にフックを取り付ければペンダントライトのようにも使えます。

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灯りを足したいときは、MAYDAYを置いてみる

軽くて取り回しが良いので、部屋の中で「ここに明るさが欲しい」と思った時、まずはMAYDAYを置くようにしています。

MAYDAYは置き方次第で、上方向にも下方向にも光を拡散できるため、まずはMAYDAYを置いてみて、例えば「上方向の光は不要だな」と感じたら、別の照明を使うようにしています。色々な場所に置いて、照明効果を試してみるのも楽しいものです。意外な場所が定位置になることもあります。

引っ越しもMAYDAYは活躍

引っ越しをした時に、一番はじめに置いた照明はMAYDAYでした。照明の配置は、実際に生活してみないとわからないことが多いので、明るさが欲しい場所にMAYDAYを置いて試しました。MAYDAYは電源コードが長い(4.8m)ので、コンセントから離れた場所に置くこともできます。

延長コードはN極対応を選ぶ

細かい話ですが、MAYDAY(FLOSの全商品)の電源コードは左右非対称です。写真で見ると左側の方が若干太くなっています。延長コードを使用するときは、N極対応極性対応とも呼ばれます)の延長コードが必要です。壁面のコンセントは、N極対応ですので考慮する必要はありません。私はPanasonicザ・タップシリーズを選んでいます。

MAYDAYはHueが使えるので調光・調色もできる

FLOSの照明器具の中で、PhilipsHueが使える照明はMAYDAYだけかもしれません。
FLOSは調光機能付きの照明器具が多く、調光機能があるとスマートライトは使用できません。一部に調光機能なしの照明器具もありますが、特殊な専用電球も多く、Hueを取り付けるとシェードから出る、ということもあります。

Hueが使えるので、MAYDAYの電源ボタンを押さなくても、自動で電源ON・OFF、スマホアプリやリモコンでON・OFF/調光/調色もできます。MAYDAYはE26電球を使用します。付属の電球を使用すると、眩しさを感じるくらい明るいので、調光できるHueの電球(ホワイトグラデーション)がおすすめです。

\PhilipsHueの詳しい使い方はこちら/

3色カラー展開

ホワイト
ブラック(消灯状態)

引用元:ヤマギワ

カラー展開は2025年時点で、ブラック・オレンジ・ホワイトの3色展開です。ホワイトのみ、電源コードもホワイトです。ホワイトのみ、価格が異なります。(以前ホワイトは限定色として展開していましたが、2024年より通常ラインナップに加わりました。)

MAYDAYは国内在庫があり、即納品が可能な場合が多いです。FLOSは商品によって取り寄せに時間がかかるものもありますが、MAYDAYは待つことなく受け取れることが多いです。

2025年4月追記 MAYDAYの経年変化について

ポリプロピレンなので軽く・扱いやすいMAYDAYですが、素材の特性上、経年変化(変色)があるのか、写真を撮りました。

私が所有しているMAYDAYは、購入から3年程度しか経っていないこと・紫外線が入る場所に設置していない、ということもあり、変色等の経年変化は感じませんでした。新品と並べて比較をしていないので、変化していても気づいていない可能性はありますが、現時点では気になっていません。

MAYDAYは販売開始から25年以上経つロングセラー商品です。仮に問題があれば、販売中止・製品改良があると考えられます。これまでの長年の実績から、問題に上がっていないのでは、と推測しました。

仮に変色が出てしまった場合も、電気が点灯している状態であれば、気にならない(気づかない)のではと、予想しています。

まとめ:MAYDAYはおしゃれに多用途に使える

MAYDAYは置くだけでおしゃれに演出してくれる照明であり、FLOSの中では手に入れやすい価格です。

多用途に使え、カジュアルな照明なので、デザイナーズ照明がはじめての方、これから一人暮らしをする方にもおすすめです。一家に一台MAYDAYと私は思っています。

スペック

ブランド:FLOS
デザイナー:Konstantin Grcic
デザイン:2000年

寸法|幅22cm×奥行22cm×高さ53cm
重量|0.9kg
素材|ポリプロピレン
電球|口金サイズ:E26×1個(付属電球 白熱シリカ珠60W)
電源|コンセント

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この記事を書いた人

システムエンジニア(SE)歴20年。
SEならではの仕様調査と実機レビュー(実際に使ってみての使用感)で、論理的にわかりやすい記事作りを心がけています。

家に居ることが大好きで、もっと暮らしやすい空間を作りたいと思い、インテリアを調べていく中で、北欧家具に出会えました。

北欧インテリアブランド(ルイスポールセン、フリッツ・ハンセン、PPモブラーなど)を中心に、本当に良いと思ったモノだけを紹介しています。

好きなデザイナーは、ポール・ケアホルム、セシリエ・マンツ
シンプルなデザインの中に、どこか柔らかさがあるデザインが好きです。

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